インプラント治療の方法について

インプラント治療における治療期間は患者さんの状況によって大きく異なります。ここでは、それぞれ想定される「おおよその期間」と「通院日数」についてお示し出来ます。
一般的に埋入したインプラントが骨と結合するまでに1.5~2ヶ月程度かかります。(難症例の場合などで、特殊な術式のインプラント手術を行った場合では4~5ヶ月かかることもあります。)また、通院回数は埋入手術、翌日の消毒、その後一週間以内ではで2回程度消毒と清掃で来院をおねがいしています、1週間後の抜糸(術式によって)、必要に応じて経過 観察を行います。その後、骨との結合のために、所定の期間経過を待ち、仮歯を経て最終的なかぶせ物をしてまいります。

基本的なインプラント治療の流れ

治療の流れの詳細は患者様によって異なってくる場合がありますが、ここでは基本的な流れをご説明させていただきます。

①ご相談・カウンセリング

まずは患者様のお話をお伺した上で、インプラント治療についてご説明させて頂きます。

②X線撮影と診査・診断

ご相談・カウンセリングの当日、あるいは後日、日程を決めてX線撮影を行います。最終的な診査・診断と治療計画、料金等が決定されますので。ご検討下さい。提示させて頂いた治療計画に、ご同意いただけた場合、手術日の予約、あるいはインプラント治療の前に行っておくべき治療等があれば治療の予約をお取りします。

③術前処置

むし歯や歯周病ある場合には、インプラント治療に入る前に予め必要な治療を行います。また、かみ合わせに 異常がある場合も、確認させていただきます。

④インプラント埋入手術

インプラント埋入手術の基本的な概要は以下の通りとなります。

● 手術前日より感染予防のため抗生剤を服用していただきます。 
● 手術部位には局所麻酔を行います。
● 手術器具、機材は厳重に消毒・滅菌を行って準備しています 。
● 手術時間は本数によっても異なりますが1~3本程度で2時間前後です。
● 歯肉を切開(フラップ)した場合は縫合します。 
● 確認のレントゲンを撮り終了です。

ただし、手術内容によっては固定をします。前歯では審美面を優先して仮歯等も作成します。当院の仮歯は無料です。

⑤術後の観察と管理

インプラント埋入手術後は翌日および1週間で2回ほど洗浄と経過観察をさせていただきます。インプラント埋入手術の一週間後にレントゲン撮影をしてインプラントと骨との結合状態を確認し、経過が順調であれば、1ヶ月半後に仮歯を入れて2週間ほど様子をみて最終かぶせ物の作成に移行します。

⑥セルフケア・定期メインテナンス

最終かぶせ物を装着後、ご自宅などでご自身で行うブラッシング等の「セルフケア」の方法を懇切丁寧に指導させていただきます。インプラントは、むし歯にはなりませんが、メンテナンスが悪ければ、天然の歯の歯周病と同じように、インプラント周りに炎症を起こしインプラント周囲の骨を解かし動揺、脱落する(インプラント周囲炎)こともあります。
最終かぶせ物の装着後の2週間後、1ヶ月後、3ヵ月後、6ヶ月後に来院していただき、予後観察をさせていただきます。経過が良好であれば、以降は半年ごとに来院していただき、インプラントの予後観察をさせていただきます。
せっかくのインプラントですから、どなたでも長持ちさせたいと思います。インプラントを長持ちさせるには、日々のご自身で行うセルフケアと、定期的に歯科医院で受けるメインテナンスが必須ですこれらを怠ってしまうと、健康なほかの歯も歯周病になってしまいますし、インプラントの部分に歯周病のような自覚症状が出る頃は、かなり進行している状態と言えますので、こうならないために、日々のセルフケアと、定期メインテナンスの受診は必ず受けて下さい。