あごの骨が足りない場合の特殊な手術方法
あごの骨が薄い場合(特に上顎の場合)、インプラントを埋入したときにインプラントの先端が上顎洞(じょうがくどう)という空間に突き抜けてしまいます。このような理由でインプラント治療を断られてしまったというお話を耳にすることも少なくありません。
ソケットリフト法
骨が足りない場合の特殊な手術法の一つに「ソケットリフト法」があります。従来の「サイナスリフト」という方法よりも簡単な手術で上顎の骨量を増やす骨再生療法です。骨の増量が3cm未満であれば、このソケットリフトによってインプラントが可能な状態まで骨量を増やすことが出来ます。上顎臼歯部の上部には上顎洞があります。インプラントを植立しようとした時、人により上顎洞底線が下方まで伸び ている為に、インプラント体埋入に必要な量の骨が確保出来ない場合があります。ソケットリフトとは、そのような問題を解決する為の骨増成法の一つです。
1.歯が無い部分の骨は骨量が減っている場合があります
歯がある場合には噛む刺激が伝達されており、十分は骨の量があります。しかし歯を失ってそのままにしておくと・・・
2.上顎洞を押し上げてインプラント埋入スペースを確保する
歯を失ってそのままにしておくと、噛む刺激が歯槽骨に伝わらなくなり、やがて歯槽骨は吸収されていってしまいます。このような場合にはインプラントを埋入するだけの骨の量が無いため、特殊な手術を行う必要があります。「ソケットリフト法」では「オステオトーム」という器具を使用して、注意深く慎重に上顎洞を押し上げていきます。
3.確保したスペースにインプラントを埋入・植立します。
オステオトームによって上顎洞を押し上げて作ったスペースにインプラントを植立します。インプラントの先端部分の空洞は血液で満たされていて、将来骨にかわっていきます(骨移植を伴わないソケットリフト法)。この部分に移植骨や人工骨をいれると、万が一、上顎洞粘膜が破れていると、上顎洞に流れ出ていき、上顎洞炎(蓄膿症)の原因になります。
また、埼玉県 狭山市 南入曽にある『ふなき歯科』では、米国『bicon(バイコン社)』の『ショートインプラント』を取り扱っております。この米国『bicon(バイコン社)』の『ショートインプラント』は、埋入するインプラントの長さが短いため、ソケットリフトのような手術を行わなくても、インプラントを埋入できる場合がります。
米国『bicon(バイコン社)』について詳しく知る